
20代のころの私は浪費家でした。
給与のほとんどは飲み会や服に使い、貯金は全くしていませんでした。
結婚式や新居の費用等の大きな出費は直前の海外赴任で手当があったおかげでどうにか乗り切れましたが、手当もそれで使い果たし結局貯金はゼロ。
30歳になるころに第1子が生まれ、それを機に保険を検討し始め保険のシミュレーションに行ったのが変化のきっかけでした。
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きっかけは貯蓄型保険
かつて保険といえば、社会人になったら知り合いの保険レディや、会社に営業にくる営業の女性から何となく申し込むのが主流だったと思います。ただ、私が検討し始めたころは、複数の保険を扱う代理店がシミュレーションをして最適な保険を提案してくれるというサービスが流行り始めたときでした。
サービスを利用してみた所、シミュレーションの結果は、保険は不要という結果でした。共働きで両方がフルタイムの仕事についていると、片方が亡くなってももう片方の収入で生活できますし、さらに住宅ローンを組めば団体信用保険が付いてくるためです。そして代わりにすすめられたのが、貯蓄型の保険でした。
貯蓄型の保険ってなんだ?なんで保険がいらないのにわざわざ保険料を払って保険で資産運用する必要があるんだ?だったら自分で直接その金融商品を買って運用した方が良いのでは?と考える様になり、そして、貯蓄型保険の主な運用はインデックス投資というもので行われているということを知りました。
そしてインデックス投資は別に貯蓄型の保険を使わずとも自分ででき、毎月10万の積立を定年(60歳)くらいまでの30年間行えば、複利により1億円の資産形成も夢ではないということを知りました。
そして当時数少ない情報頼りにアセットアロケーションを組み、月10万円の積立をはじめました。それが浪費家から投資家へ変貌するきっかけだったと思います。
浪費家意識の変化
子供が生まれてからは、育児休暇で妻の給与は減り、他方0歳から認可外保育園に預けていたため、保育料は10万/人以上かかり、2人を預けていた時には毎月20万円以上の保育料が掛かっていたため、生活的にはあまり余裕はなかった様に思います。
それでも積立投資を始めたことで投資マインドができ、個々の出費に対して必要性を考えることが週間化され、
- 無駄な飲み会に行かない
- ブランドの服を無駄に買わない
- 車を買わない
- 豪華な外食をしない
といった浪費行動をしないことが習慣化され、生活は思いの外苦しいものではありませんでした。
そして、30代半ばくらいになってくると、保育料も下がり、給与も少し増えて生活に余裕が出てきましたが、生活レベルを上げず、増えた分は投資に回すことで資産形成を加速させる様になりました。
そして30歳時点のシミュレーションでは40歳で2000万円くらいの金融資産となっている予定が倍の4000万円以上となり、現在に至っております。
もちろんアベノミクス以降の相場に恵まれたという幸運もありますが、投資を始めることで意識が変わり、
- 出費において費用対効果を考える様になる
- 健康に投資する
- 時間の重要性を認識し、有効に使う
など、支出に関しても意識が大きく変わり無駄がどんどん削がれていったことも大きいと思います。
もっと早く始めてればと思うこともありますが、30歳の時に投資を始めず、浪費家のままでいたら今もほとんど資産を築けていなかったと思いますし、今もなお浪費を続けていたかもしれません。
積立投資のススメ
浪費家から投資家へ変わることはすぐにできるものではありませんが、少額の積立投資で良いので初めてみると良いと思います。難しい個別株の分析や、リスクの高い投資は不要です。
積立投資を始めると時間がどれほど重要か実感し、次第に浪費家マインドから投資家マインドへ変化していくことが実感できると思います。
そして、10年後には金融資産もそれなりになり、何もしなかった人との差は埋まることのないレベルになっていると思います。さらに、投資は複利で増えますので、その差はその後もずっと埋まることはないと思います。
何もせず浪費家人生を突き進んだ人の最後は、お金のために老後も働き続けなければならないということです。