インデックス投資以外の運用をする理由①

資産形成においてインデックス投資をコア投資としています。30歳から積立投資をはじめ、60歳になるころに1億円の資産を築き、それと年金で十分な老後資金を確保するというのが当初の目標でした(下図)。

現在、積立期間12年が経過しインデックス投資の評価額は4200万円ほどになっていますので、順調に推移していると言えるのではないかと思います。

そして、今後もインデックス投資一本で行くのであれば、最低限の積立額に加えて、賃金増などで余裕が出た分をさらに増額投資していけば、さらに資産額は増えるため、正直インデックス投資一本でもいいと思います。

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インデックス投資の欠点

インデックス投資は現代の投資において万人にすすめられる最適な投資の一つであることは間違いないと思いますが、インデックス投資には、取崩し局面で暴落が発生し、長期間指数が低迷した場合、トータルのパフォーマンスが悪化してしまうという欠点があります。つまり取崩し時の株価依存度が高いのです。

一般には、暴落時の下落幅を抑えるために、年齢の増加とともに債権の割合を増やしていく(「債券の割合=年齢」)というのがよく知られた方法なのですが、近年債券と株価は相関が高まっていることと、為替リスクが大きくなってしまうこと、私自身債券というものがあまり理解できないこともあって、私は債券を含めていません(厳密にはセゾン投信を持っているので、セゾン投信の評価額の50%分の債権は持っていることになります)。

また、今の相場しか知らない方は考えられないかもしれませんが、私はリーマンショック直前に積み立てを開始したので、リーマンショック時の下落とその後のアベノミクスまでの間の株価低迷期の間、評価額はずっとマイナスでした。マイナスという時期が長かったため、債券は買わないけれども、全額株式積立というのは怖くて、積立額の20%はキャッシュとして保持し、リバランスに使える様にしてきました。

従いまして、私のインデックス投資のポートフォリオは20%分のキャッシュを残してはいるものの、基本株式のみとなっており、株価調整局面では大きく目減りしてしまうリスクがあります。

 

株式のヘッジポジションとして

では、本来ヘッジポジションとして入れる債券部分をどうするか。これは私のポートフォリオの課題で、一時期は債券のインデックスファンドを入れることを試みたこともあったのですが、結局よくわからなくて断念しました。

また、ゴールドも検討したことがあったのですが、キャッシュを生まない商品に投資するというのは納得できず辞めました。

そもそも債券を入れる目的は株価指数のヘッジポジションというのが目的なので、インデックスに拘らず、次の様なもののに投資すればいいと考える様になりました。

  • 株価下落局面で逆に上昇する
  • もしくは株が程は下落しない

積立開始から10年がたとうとしていたころ、本業の給与も増え、キャッシュが少しづつ残るようになってきていたこともあり、インデックス投資に拘らず、株式中心のインデックス投資を組み合わせるサテライト投資を検討する様になりました。

 

実際に採用したサテライト投資

結局行きついたのは、現在も運用している次の3つです。

  1. 日本株投資
  2. FX
  3. 不動産投資

「1」は、残念ながら全くヘッジ効果はありません。株価指数が下がれば基本的に保有株も下がります。したがってこれは完全に趣味の延長と共います。

「2」は、株価が大きく変動する局面では為替も大きく動くことが多いので、含み損が増えたりはしますが、約定ベースだと株価下落局面では約定が増え利益が増加する傾向が強く、精神的にも株価下落時の支えになっていると感じます。実際コロナで株価が急落した昨年3月は、逆にFXの月間リターンは過去最高となっていました。

「3」は、株価と不動産価格はある程度連動します(不動産は株式の半年くらい遅れて動くと言われています)が、私はキャピタルゲイン狙いではなく、インカムゲインも重視しておりますので、家賃とうのは比較的安定しており、株価が下落したので家賃収入もすぐに落ち込むということはありません。ヘッジとは言えませんが、ポートフォリオの増減を緩やかにする効果はあると感じます。実際コロナ下ではありますが、私の保有物件は満室稼働を維持しております。

従いまして、FX・不動産とも色々な運用方法がありますが、私の運用方法においては、それなりにコアの株式インデックス投資とは相性が良い様に思っています。

 

サテライト投資を組み入れたメリット

インデックス投資は非常に退屈です。そして退屈だと変にリターンを上げようとして人は余計なことをし始めます(私だけかもしれませんが)。

サテライト投資を始めたことで、インデックス投資に余計なことをしなくなったというのが一つ大きなメリットとしてありました。

さらに、FXや不動産はレバレッジと取引です。ゆえに期待リターンはインデックス投資を多く上回ります。

投資した額に対するリターンの割合を投資回収率(ROI=Return On Investment)と言いますが、FXは約500万円の投資で、年間キャッシュフローは150万くらいなので、税金を考慮しても年間ROIは20%を超えます。

不動産は初期費用が1000万円強に対して、何もなければ年間手残りが300万円を超えます。修繕・空室などで家賃20%がかかるとしても年間ROIは20%弱くらいになります。

つまり、レバレッジ取引なのでリスクはありますが、インデックス投資とはリスク分散しながら、さらに高いリターンを狙うことができています。

 

まとめ

インデックス投資は株価指数にしか運用していないのが課題で、そのヘッジとして債券投資代わりに始めたFXと不動産投資が、ヘッジとしてだけでなく、リターンの面でも大きく資産形成に貢献しています。

FXは好き嫌いが分かれますので、好みにもよると思いますが、株式中心のインデックス投資をしている人が一部の資金を振り分けるのは良いと感じます。始めるのはそれほど大変ではありませんし、少額でも始められます。

また、不動産もいいのですが、いろいろと勉強が必要ですし、物件が欲しいと思ってもすぐに買えるものでもありません。始める敷居は他と比べると高いのですが、融資を使うのでサラリーマンという属性が最も生かせます。リタイヤを検討している人はサラリーマンの内に始めておいた方が良いと思います。

ただし、いずれもレバレッジ取引でそれなりにリスクを抱えますでの、基本はインデックス投資をコア投資として、あくまでX・不動産はサテライト投資として、比率を抑えての運用は意識したほうが良いと思います。私もコアのインデックスは50%以上と考えています。

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