
楽天証券での投資信託の積み立てに楽天カードが利用でき、かつ1%のポイントも付与される様になることが発表されました。
そうなってくると注目されるのが、「楽天全米株式インデックスファンド(通称:楽天VTI)」と「楽天全世界株式インデックスファンド(通称:楽天VT)」の2つの投資信託と思いますが、1%のキャッシュバックが得られた場合、楽天バンガードを買うのがいいのか、本家のバンガードを買うのか、どっちがいいのかというのかという点は、興味のある方が多いのではないでしょうか。
そこで、楽天バンガードを本家バンガード、どちらを買うのが得なのか比較してみたいと思います。
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売買手数料(買付・売却)
売買手数料として考えなければならないのが、次の3つです
- 取引手数料
- 為替手数料
- キャッシュバック
取引手数料は、楽天バンガードは無料ですが、本家バンガードでは最低0.45%(SBI証券)掛かります。
これが往復かかりますので、合計手数料は、0.90%掛かることになるます。
次に為替手数料は、楽天投信だと無料ですが、バンガードは1ドルあたり片道4銭(住信SBI銀行を利用)掛かりますので、往復8銭必要になります。1ドル110円として、往復で約0.07%の為替手数料がかかります。
最後に買付時のキャッシュバックですが、楽天が楽天カードを利用で実質1%のキャッシュバックが得られますが、本家バンガードではありません。
従いまして、これらを纏めると次の様になります。
楽天 | バンガード | |
---|---|---|
取引手数料・往復 | 0.00% | 0.90% |
為替手数料・往復 | 0.00% | 0.07% |
買い付け時キャッシュバック | -1.00% | 0.00% |
合計 | -1.00% | 0.97% |
つまり、売買による手数料で両社の差は約2.0%程度になります。
(注意)
各種キャンペーンや、消費税は考慮してません。あくまで概算ということでご了承ください。
売買手数料の差が逆転するタイミング
楽天バンガードは本家バンガードの信託報酬に+0.12%を加えた信託報酬で設定されています。
一方、10万円の投信保有に対して、月4ポイント。年間0.048%が実質キャッシュバックされることになります。
つまり、0.115%が、年間信託報酬の差となります。
そうなりますと、
2 / 0.115 = 17年
つまり、17年保有して初めて本家バンガードの方がお得になることになります。
注意点
ただし、投資信託には信託報酬以外にコストがかかり、実質コストは信託報酬を上回ってしまいます。
実質コストは運用報告書が発行されて初めて確認できます。ちょうど9月末に運用開始1年を迎え、実質コストが明らかになります。
実質コストが公表されている信託報酬とほぼ同じであれば、配当が自動的に再投資されたり、積み立てができたりと利便性の高い楽天投資信託に軍配が上がると言えると思います。
しかしながら、実質コストが信託報酬+0.1%レベルになってしまうと、 2/ 0.215 = 9と、9年で逆転することになります。さらにそれ以上の実質コストだと楽天バンガードのメリットはほとんどなくなってしまうと思います。
9月末に明らかになる実質コストは非常に重要で、注目していきたいと思います。
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