
FXリピート系システムは、マネースクエアの「トラリピ」が先駆けですが、それに類似したシステムを提供している業者は色々とあります。
業者選定において抑えるべきポイントは3つあり、「コスト」「対応通貨ペア・設定の自由度」「システムの使いやすさ」の3点から判断する必要があると思います。
これまで過去2年間ほど6つの主要業者で比較運用してきましたが、現在は2社に落ち着いています。
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コスト比較
取引で必要なコストは「取引手数料」と「スプレッド」合計となります。
1000通貨のUSD/JPYを取引したときにかかる手数料で比較すると次の様になります。
サービス | ループイフダン | トラッキングトレード | サイクル2注文 | トラリピ | トライオートFX | 連続予約注文 |
---|---|---|---|---|---|---|
最小取引単位 | 1000 | 1000 | 1000 | 1000 | 1000 | 100 |
取引手数料 | 無料 | 片道20円
(往復40円) |
片道20円
(往復40円) |
無料 | 片道20円
(往復40円) |
無料 |
スプレッド | 20円
(2pip) |
3円
(0.3pip) |
10円
(1pip) |
40円
(4pip) |
3円
(0.3pip) |
3円
(0.3pip) |
往復合計コスト | 20円 | 43円 | 50円 | 40円 | 43円 | 3円 |
最も低コストなのが「連続予約注文」で、他社の追随を許さないレベルのコストとなっています。一般にシステム提供業者は、システム利用料をスプレッドに乗せるのですが、連続予約注文は通常のFX取引と同じ条件になっているため、他社と比べてコストメリットが出ています。
次いで、「ループイフダン」その次が「トラリピ」となっています。
その他のサービスは売買時に一定の手数料がかかってしまうため、コストがかなり大きくなってしまいます。取引単位を多くできる資金量のある人にはいいのですが、数千万以上の資金が必要になると思われ、一般にはあまり現実的ではないと思います。
対応通貨ペア・設定の自由度
対応通貨ペアと設定の自由度を纏めると下記表の様になります。
かつては「トラリピ」がAUD/NZDに対応してなかったのですが、先日対応し、これで各社とも私が運用した通貨ペアに対応していることになり違いはなくなりました。
また、設定の自由度については、利幅はリターンを決める重要なパラメータになるのですが、「ループイフダン」「トラッキングトレード」「サイクル2注文」は注文間隔と同じ設定になってしまいます。
サービス | ループイフダン | トラッキングトレード | サイクル2注文 | トラリピ | トライオートFX | 連続予約注文 |
---|---|---|---|---|---|---|
通貨ペア数 | 8 | 24 | 24 | 14 | 17 | 20(Nano口座は18) |
注文間隔設定 | 規定値から選択 | 資金に応じて自動設定 | 資金に応じて自動設定 | 可 | 可 | 可 |
利幅設定 | 固定(注文間隔と同じ) | 固定(注文間隔と同じ) | 固定(注文間隔と同じ) | 可 | 可 | 可 |
注文レンジ幅設定 | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
最初の注文 | 成行 | 成行 | 成行 | 指値・逆指値 | 指値・逆指値 | 指値 |
ポジション数設定 | 可 | 資金に応じて自動設定 | 資金に応じて自動設定 | 可 | 可 | 可 |
売買注文同時設定 | 不可 | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
トレーリングストップ | × | × | × | 〇 | × | × |
システムの使いやすさ
設定のしやすさ、運用開始後の調整のしやすさは「トラリピ」が群を抜いてると思います。さらにリスクの確認などができるサービスも備わっており、さすがさきがけの業者といったところです。
「トライオートFX」は色々できるのですがややわかりにくいです。私も当初設定ミスをしてしまいました。
「ループイフダン」は設定項目が極めて少なく、それゆえ設定は非常にシンプルでわかりやすいです。
「連続予約注文」は、一つずつ注文を入れなければならず、設定はとても大変です。
まとめ
コストの点で、手数料がかかる業者は無しと判断しました(1万通貨単位で運用出来るくらい資金がある人は別ですがかなり限定的と思います)。
次に、設定の自由度という点で「ループイフダン」がはずれました。お手軽ではあるのですが、すぐに利幅の設定の自由度がないというのは致命的で乗り換えを検討することになると判断しました。
従いまして、「トラリピ」「連続予約注文」が候補となり、現在私は両社で実際に比較運用しております。
この2つのサービスで比較しますと、圧倒的にシステムが使いやすいのは「トラリピ」で、リスクなどを計算するサービスなども備わっており、とりあえずやるならここかなと思います。また、トレール注文に対応しておりますので、トレール注文を使いたい人も必然的に「トラリピ」になると思います。
他方、手間がかかっても少しでもコストを抑えたいという人、または、資金の少ない人や100通貨単位のトレード対応を生かして細かく複利運用したい人は「連続予約注文」も候補になると思います。ただし、設定はとても面倒です。
この2社は甲乙つけがたく、最後は好みの問題と思います。
パフォーマンスに関しては実際の運用実績を適宜公開していきますので、参考にしていただければと思います。
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