
2000年代後半にブームになったFXですが、今ではブームは随分と落ち着いてきたように思います。
また、最近ではFX=ダメな投資という発言も見かける様になっていますが、FXは絶対にダメなのでしょうか?
私自身、2008年ごろからFXをはじめ、色々と試行錯誤を重ねながら現在に至っております。今は、インデックス投資をコア投資としながら、サテライト投資(一部の資金での運用)の一つとして、FX取引を続けており、安定した収益を上げています。
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多くの人がFXで失敗する理由
ゼロサムだから確率的に儲からない。これは数学的に正しく、理由の一つとしていえると思いますが、短期売買をする前提でなければ、スプレッドも随分狭くなってきており、FXではゼロサムの影響はそれほど大きくないように思います。
ただ、ゼロサムである以上、確率的には手数料分(スプレッド分)だけ負ける投資であるということは理解しておく必要があると思います。
自分自身の失敗や、周りで実際に失敗している人を見てきて、FXで負ける主な理由には大きく2つの要因があると思います。
- レバレッジ取引であり、多くの人がコントロールが効かなること。FXはレバレッジをかけることができるので、投資額に対して多くの利益を得ることができます。逆に言えば、損も大きくなるわけですが、初めて間もない人は簡単に儲かると錯覚を起こし、どんどんリスクを上げ、その結果一度の相場調整局面で退場になってしまうというパターンです。
- 次に、FXはテクニカルで動くと言われていますが、大きなうごきは各国の金融政策などファンダメンタルズによるところが大きく、金融政策によって相場が動く局面が非常に読みずらいということがあります。
上記のような理由から、「コツコツドカン」と言われる様に、コツコツ利益を積み上げて、一度の変動でドカンとやられて退場というのがFXで失敗する典型的なパターンだと思います。
FXの自動売買(トラップリピートイフダントレード)に行きつくまで
今では比較的安定してFXの運用をしておりますが、ここに至るまで、色々と試行錯誤がありました。
- テクニカルトレード
- 半自動システムトレード。
- MT4/EAを使った完全自動売買
- ミラートレーダーを使った完全自動売買
- トラップリピートイフダンによる完全自動売買 →最終的にはここに落ち着く
基本的には、システムトレード中心にやってきたのですが、いくらバックテストをやってもその設定が長く機能することはなく、定期的なメンテナンスが必要で、そのタイミングが難しいこと。有効なシステムがあっても業者側が対策をしてしまって、すぐに使えなくなってしまうことが多く、色々と試しては見たのですが、不確定要素が多く、複利運用するには危なっかしくて資産形成は容易ではないという結論に至りました。
そして、色々やっていくうちに、経済が成熟した先進国通貨ペアは長期でレンジ相場を描くということに気づきました。
例えば、以下はAUD/JPYの長期チャートですが、60から110くらいの間でレンジ相場を描いています。
同様に以下はCAD/JPYのチャートです。
同様に長期でレンジ相場となっていることが分かるかと思います。
この特性を生かしてシステムトレードできないのかと思い、調査をした結果、予測したレンジの中で少しずつ利益を重ねていくトラップリピートイフダンの存在を知りました。
このシステムトレードは非常に単純で、過度な最適化が必要になることもありませんし、スキャルピングトレードの様にy業者が対策をすることもありません。
ただ、サービスを提供している会社の手数料やスプレッドは非常に高く、利用を躊躇していたのですが、トラップリピートイフダン提供業者間での競争が激しくなり、3年ほど前に低コスト化が一気に進んだことも追い風となり、運用に着手し現在に至っております。
トラップリピートイフダンの戦略
リーマンショックを含む過去20年位のチャートを見て、想定レンジを設定しその中央値の上下に売りと買いを仕掛けることを基本戦略としています。
つまり、為替が大きく動いたリーマンショックを含む過去20年の相場変動でも口座破綻しないという前提で設定しています。
リターンのキーになる利幅は、MT4でのバックテストで算出し、相関の高い通貨ペアを逆ポジションで仕掛けることで資金効率を高め、年利20%以上のリターンとなっています。これまでやってきたことが少しは役立っているみたいです。
メリット・デメリット
約500万円の資金で開始し、年間CFが150万くらいあります。運用から約3年が経過し、リターンは400万近くになっており、早ければ来年末には元本を回収できる見込みです。そのあとはノーリスクでの運用を目指しています。
私の運用方法について
【メリット】
- 500万円の資金で、月10万以上のキャッシュフローは魅力。資金効率良。
- パラメータを調整すれば、50万円、もしくはそれよりも少額の資金で始められる
- 一旦設定してしまえば、何もすることはない
- 株式相場の調整局面で為替が大きく動いた場合は逆に利確が増え、リスク分散効果あり。
- 税金は株式とほぼ同じ、20%の分離課税
【デメリット】
- 限りなく低いが口座破綻のリスクがある(20年の想定を上回る変動をしたとき)。
- 基本は含み損を抱え続けることになり、一度始めるとやめずらい。資金が拘束される。
同じ設定をすれば同じ結果になりますので、再現性は極めて高く、始めやすい投資と思います。
ただ、デメリットにも上げました様に、リスクもあり資金も拘束されますので、投資資金の一部(運用資産の10%-20%くらい)にとどめ、サテライト投資の1つとして運用されることをお勧めします。
サテライト投資として、日本株や不動産もやっていますが、投下資金に対するリターンは、FXが最も大きく、手間は最も少なくなっております。
サテライト運用を何にしようか悩まれている方には候補の一つとしてお勧めします。
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